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久々のクラウドファンディングネタ
エロゲ屋社長モードでblog書くであります。

こんなニュースを目にした。
<クラウドファンディング>資本金1000万のベンチャーが担保なしで4億調達!!
http://president.jp/articles/-/12782

「ロックマン」「鬼武者」など自分も遊び倒したゲームで御馴染みの
稲船さんの会社が新作ソフトの開発費をクラウドファンディングで
集めてその資金調達額が4億円になったとの事。

これもう衝撃的過ぎるのと、日本発信の会社が世界的にやってくれたのが
嬉しくてしょうがない。
今のご時世銀行融資じゃこんだけ貸す所はまず無いだろうし、
この4億円という途方もない金額は借金では無いって所がミソだと思う。
無論、プロジェクト完遂に関するプレッシャーやパトロンへの対応など
大変な部分もあるけれど精神衛生的にも借金抱えて博打を打つより
全然健全だし経営的にも楽だと思われる。

新しい土壌に対してのチャレンジというのは、その一歩を踏み出すのに
相当の労力とリスクがあるが、キチンと正しい形で世に訴えれば
自分達が世に対して送り出したい物へ支援してくれる人や、
リリースできる可能性があがるという良い好例になって欲しいと
切に思います。

過去3件程、クラウドファンディングを使って自分の作りたい物の
資金調達をしました。
自社興行の映像化で9,860,696円。
自社ソフトウェアの開発費支援で26,815,900円。
プロデュースしてるインディーズバンドのアルバム制作費で
8,283,696円。(こちらは継続中)


支援に応じてくれたファンの皆さんのおかげではありますが、3案件とも
無事に成立する事が出来ました。累計額で44,960,292円。

きょうび流通さんの売上げも下がり、エロゲ業界の通例として開発費は
流通さんから借り入れするのが常だったんですが、その貸す方もお金が
中々厳しい状況になり、昔とは市場状況も変わっている為中小のメーカーは
実績があっても大変な所が増えました。(俺の周囲の経営者に聴いた話ね)

持論なんですが、このクラウドファンディングという仕組みは

○一定のファン層を持つ。もしくはターゲットとなる層が明確である。
○自分達でコンテンツ(ゲームでも曲でもパフォーマンスでも)を生み出す事が出来る。

上記条件を満たせれば誰でもやりたい事の幅や作りたい物に対しての
作れる可能性をあげる事が出来るんじゃないかなと以前から思ってました。

そんな折に先輩であり敬愛するロックバンド「ニューロティカ」のナボさんから
「30周年であっちゃんのドキュメンタリー映画を作りたい」との相談を受けました。
協力を快諾したものの、映画製作という途方もないし経験した事もない
プロジェクトにどうしたら良いか頭を捻った所、CAMPFIREにて下記プロジェクトを
立ち上げた次第。

http://camp-fire.jp/projects/view/989


監督のナリオさんやあっちゃん、ナボさんと相談し当初の目標設定額を
最低でも都内で上映できる金額である3,500,000円で設定した所、
80日の募集期間を経て、なんと200%超えて7,934,696円(0:16現在)
というすんごい金額が集まった。いや、本当凄い。マジで。

無論、これはニューロティカがファンにどれだけ愛されてるかってのが
一番の要因ではあったと思うんだけど、定期的なライブでの告知、
重要なライブでナボさん自らファンへのお願い、そしてこの最終日直前での
映像による定期報告。バンド側の熱意の賜物でもあると思います。

ニューロティカは自らを「インディーズ日本代表」と称しているが、
俺の知る限りだと映画の資金調達で日本クラウドファンディング史上、
ベスト5に入る資金調達額なんですよねコレ。滅茶苦茶凄い。
インディーズでも映画作れるんだぜ!!ってのを体現してしまっている。
(ちなみにCAMPFIRE内で募集されてた東京女子流の映画企画を
参考にし、個人的にライバル視してたので超えて嬉しいw)

無論スタッフとしても、パトロン(10万コース)としても
こっぱずかしそうに舞台挨拶するあっちゃんを来場者と
見るまで最後までお付合いするつもりであります。

そして来週から新しい挑戦を始めます。
過去行ってきたクラウドファンディングは、製品なんかの引換えによる
購入型のタイプが多かったんですが、純粋な活動支援での
クラウドファンディングの支援協力を始めたいと思います。
来週よりhttp://uneedzone.jp/index.phpで開始します。

あらかた先に書いちゃうと海外公演の費用の一部支援を
呼びかけます。勿論、自分でも出してんだけどバンド丸っと
連れてくのって想像以上にコストかかってまして…。

それでも「バンドで海外公演」ってのは長年の夢もであり
おそらくそんな機会は早々無いだろうから、ココで一発100%の
milktubを見せてドイツッ子をヒーヒー言わせたいと思います。
是非企画見て賛同してくれたら嬉しいです。

ここまで書いといてなんですが、このクラウドファンディングという仕組みは
万能では無いです。企画者、支援者共にリスクも沢山あるけれど、
物を作りたい。何かをしたいという気持ちを形にする為の方法論の
ひとつとしては選択肢に入れてもいいんじゃないかと思います。
by milktub_bamboo | 2014-06-20 00:31 | 日常
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R&Rエンターテイメントカンパニー 「OVERDRIVE」代表でR&Rユニット「milktub」の Vocalをしています。
by bamboo
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